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コラム
2022.10.25
こんにちは!
食品開発展2022では、
弊社の出展社プレゼンテーションにお越しいただきまして、
誠にありがとうございました。
今年の出展社プレゼンテーションにおきましては、
講演後に同内容の動画を公開しております。
今回のブログでは、
2022年10月13日の14:30~14:50に
講演いたしました
『ヒト臨床試験における多重性問題』
について、紹介したいと思います。
★動画をご覧になりたい方はこちら★
https://youtu.be/AiH7RG4tIaA
本講演では、以下のコンテンツで講演いたしました。
①機能性表示食品における多重性問題
②多重性問題が生じる要因と解決するアプローチ
③多重性問題を回避しつつ複数のエンドポイントで有効性を謳う方法
【概要】
平成29年3月に消費者庁より公示された『機能性表示食品制度における臨床試験及び安全性の評価内容の実態把握の検証・調査事業 報告書』の『第1部 臨床試験WG報告書, 第3章 臨床試験方法論に関する特徴, 3-1 臨床試験のプロトコルの特徴, 3-1-3 結果と考察』では、多重性について、以下のように記述されています。
23) 検定の多重性 (評価項目の多重性)
「多重検定あり(多重性を考慮して検定)」が2編 (5.9%)、「多重検定あり(多重性を考慮せず検定)」が29編 (85.3%)、「多重検定に該当しない」が2編 (5.9%)、「記載なし又は不明確」が1編 (2.9%) であった。
上記より、評価項目の多重性を検討せずに、多重検定を行っている試験が多いことが明らかになった。多重性を考慮しないまま、得られた結果を直接結論に反映すると、第1種の過誤のある試験結果となる。例えば、有意水準を5%で類似したアウトカムを20項目設定した場合、検定を20回繰り返すことになる。その場合、1/20であるため偶然に有意となるという確率を意味している。
このように多くの時点・多項目での検定には特に注意が必要である。これを防ぐには、介入期間中の多時点での検定はしないこと (前後比較1回のみ実施)、主要アウトカムを一つに絞り込むことが重要である。評価時点や評価項目を複数セットしなければならない場合には、第1種の過誤を調整するボンフェローニの補正などを行って判断を下す必要がある。
出典: 機能性表示食品制度における臨床試験及び安全性の評価内容の実態把握の検証・調査事業 報告書 (https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_with_function_claims/pdf/foods_index_23_171025_0001.pdf)
このように、ガイドラインに明確な記述はないが、平成29年の臨床試験WGによる検証・調査事業の報告書では、多時点や複数評価項目における多重性問題について指摘がなされており、今後、ヒト臨床試験の実施にあたって、多重性について、考えていくことが求められています。
そこで、本講演では、『なぜ多重性に問題があるのか』から、『多重性が発生する要因』に加え、『その対策方法』を紹介しております。
多重性がどんなものかわからない方から、多重性はわかるけど適切な対策方法がわからないという方まで、幅広い方々に興味を持ってもらえる内容になっておりますので、是非ご覧ください!
★動画をご覧になりたい方はこちら★
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