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2024.11.18
今回は、アレルギー性鼻炎について
お届けしたいと思います。
アレルギー性鼻炎とは、花粉やダニなどの特定の物質(アレルゲン)を異物とみなし、体内から異物を排除しようと主にくしゃみ、鼻汁、鼻閉の3つの症状が生じてしまう病気のことです。
本来、身を守るはずの免疫ですが、環境やライフサイクルの変化によっては、異常を起こしてしまいます。
今回はアレルゲンが花粉のアレルギー性鼻炎、いわゆる花粉症についてご紹介します。
スギ、ヒノキ、ブタクサ、etc…
の花粉が大量に舞うシーズンに発症するわけですが、体内ではこんなことが起こっています。
花粉症発症のメカニズム1)
1. アレルゲンである花粉が目や鼻に侵入する。 2. 体内は花粉を異物と認識し、排除するため抗体を産生する。B細胞*1は花粉だけに反応するIgE抗体*2を産生し、産生されたIgE抗体はマスト細胞*3と結合する。 3. 何年も何回も1~2を繰り返し、IgE抗体が結合したマスト細胞が花粉症の発症に十分な量まで増加する。 4. IgE抗体が結合したマスト細胞に花粉が結合すると、マスト細胞からヒスタミン*4やロイコトリエン*5といった化学伝達物質が放出される。 5. これらの化学伝達物質が知覚神経や血管に作用し、粘膜や血管の炎症を起こす。 6. その結果、くしゃみ、鼻水・鼻づまり、目のかゆみといった症状に現れる。
要するに本来無害である花粉を異物と捉え、生体内から頑張って排除しようとしているわけです。
鼻に入った花粉を追い出すためにくしゃみや鼻水といった症状が現れたり、目に入った花粉を追い出すために目のかゆみや涙といった症状で現れたりしてしまうわけですね。
睡眠をよくとること、規則正しい生活習慣を身につけることなども対策になります。
きついときは無理せず医師に診てもらいましょう。
用語 | 説明 |
---|---|
*1B細胞 | 抗体産生を担う免疫細胞。産生された抗体は、異物を認識し、他の免疫細胞の活性化や毒性の中和等の機能を有する。 |
*2IgE抗体 | 本来血中には微量にしか存在しない抗体。肥満細胞に結合しやすく、IgEが十分に付着したマスト細胞は花粉症発症に寄与する。マスト細胞タッグの花粉キャッチ担当。 |
*3マスト細胞 (肥満細胞) |
肥満細胞という名前だが化学伝達物質が大量に含まれているからで体の肥満とは関係ない。IgE受容体に依存した寄生虫感染防御や細菌感染防御に重要な役割を担う免疫細胞。一方で、寄生虫感染などに曝されることが少なくなった現代では、マスト細胞の過剰な活性化が花粉症や喘息などのいわゆるアレルギー疾患の症状の引き金として働くことも。IgE抗体タッグの炎症惹起担当。 |
*4ヒスタミン | 神経を刺激する化学伝達物質。鼻水、くしゃみ、鼻のかゆみ、目のかゆみを引き起こす。 |
*5ロイコトリエン | 血管を拡張させ鼻粘膜の腫脹をおこす化学伝達物質。鼻づまりを起こす。 |
1) | 環境省 花粉症環境保健 マニュアル 2022 |
また、現在、目や鼻の不快感を緩和する食品として届出されている食品には、
・ヒスタミン遊離を抑制する作用
・免疫バランスを整えてIgEの産生を抑制する作用のような抗アレルギー活性を示すもの
が存在します。
目や鼻の不快感が生じるまでのどの段階で
食品が作用するのか、参考になれば幸いです。
オルトメディコでは
目や鼻の不快感を緩和する食品の
エビデンス取得も承っております。
もちろん、免疫力を高める食品の
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また、臨床試験や機能性表示食品の届出、論文、統計解析に関する
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