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2025.03.12
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そろそろヒノキ花粉の飛散量が多くなる時期ですね。
花粉症の症状が日々の生活に影響を与えていませんか?
本日は、そんな花粉症の時期に役立つ情報として、花粉症の症状緩和が期待できる食品成分をご紹介します。
今回ご紹介する花粉症の症状緩和が期待できる食品成分は
5,6-dihydroxy-8Z,11Z,14Z,17Z-eicosatetraenoic acid (5,6-DiHETE) です。
いったいどのような成分でどのように花粉症の症状を緩和するのでしょうか。
5,6-DiHETEがアレルギー性結膜炎の症状に与える影響についての研究結果をご紹介します。
5,6-DiHETEはn-3系多価不飽和脂肪酸であるEPA (eicosapentaenoic acid) の代謝物です。食品では、青魚に多く含まれ、特にその腸や肝臓に多く含まれます1)。
① アレルギー性結膜炎症状の抑制
アレルギー性結膜炎モデルマウスにブタクサ花粉を点眼し、アレルギー性結膜炎の症状である瞼の腫れと、発赤、流涙の程度 (シルマーテスト) を評価した結果、花粉の刺激により症状が悪化しましたが、花粉の点眼前に5,6-DiHETEを腹腔内に投与したマウスでは、その症状が抑えられました。また、花粉点眼15分後の涙の量も5,6-DiHETE投与マウスで抑えられました。
② アレルギー反応に関わる血球の抑制
ブタクサ花粉を点眼したマウスの結膜組織の血球を染色し、顕微鏡観察した結果、花粉の点眼前に5,6-DiHETEを投与していないマウスではマスト細胞の活性化と好酸球の浸潤数増加が観察されましたが、5,6-DiHETEの投与マウスでは、マスト細胞の活性化と好酸球の浸潤数増加が抑制されました。
③ ヒスタミン投与による眼の炎症の抑制
ヒスタミンを点眼したマウスの涙の量と血管の透過性を評価したところ、ヒスタミン点眼により涙の量と血管透過性が増加しましたが、ヒスタミンを点眼する前に5,6-DiHETEを腹腔内投与したマウスでは、これらの増加が抑制されました。
④ かゆみの抑制
かゆみ物質であるセロトニンをマウスのほほに皮内投与した後、30分間ビデオで撮影して引っ掻き行動の回数を数えたところ、引っ掻き行動の増加が観察されました。セロトニン投与の直前に5,6-DiHETEを腹腔内投与したマウスでは、この引っ掻き行動が抑えられました。
これらの実験結果から、5,6-DiHETEはアレルギー反応を起こすマスト細胞の活性化と、その後に起こる血管透過性の亢進、かゆみを起こす神経刺激のそれぞれを抑えることで、マウスの花粉誘発性のアレルギー性結膜炎の症状を抑制すると考えられました。
花粉症の症状がつらい方は、青魚を食べると症状が緩和するかもしれませんね。
是非参考にしてみてください。
【参考文献】
1. | Misato K, Tatsuro N, Takahisa M. A novel eicosapentaenoic acid-derived anti-inflammatory lipid mediator 5,6-DiHETE is abundant in blue back fish intestines. Journal of food science. 2020;85(7):1983-1987. |
2. | Nagata N, Suzuki T, Takenouchi S et al. Alleviation of allergic conjunctivitis by (±)5(6)-dihydroxy-8Z,11Z,14Z,17Z-eicosatetraenoic acid in mice. 2023;14:1-9. |
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