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2025.04.10
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多くの人々が花粉症に悩まされる季節ですね。鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状に苦しむ方々にとって、この時期は非常に辛いものです。そのため、花粉症の症状緩和を目指した健康食品やサプリメントが数多く販売され、市場に登場します。
これらの製品開発において、近年注目されるのが、ニュートリゲノミクスという学問分野です。
ニュートリゲノミクスは、遺伝子がどのように栄養素を代謝し、体内で機能するかを解明することを目的としています。
ニュートリゲノミクスを活用することで、個人の体質に適した機能性食品が登場し、より効果的に花粉症の症状を和らげる新しいアプローチが提供されるかもしれません。
本日は、遺伝子発現解析を活用して食品の機能性を探索・解明する研究に携わる
早稲田大学の原太一先生へのインタビューをもとに、ニュートリゲノミクスの歴史とこれからについてご紹介します。
ニュートリゲノミクスの歴史
ニュートリゲノミクスという学問分野の歴史は浅く、本格的に注目され始めたのは、2000年代初頭のことです。
食品の機能性を評価するためには、従来の方法では特定の機能に対して個別に解析する必要がありました。例えば、ラジカル消去能を測定するキットを用いた試験では、抗酸化作用しか検証できず、脂肪細胞の細胞内脂質を染色する試験では、抗肥満作用しか検証できませんでした。
このような従来の方法では、解析結果から食品に関する機能が発見される保証はなく、試験の実施に高いリスクがあったために、新たに注目されたのが、遺伝子発現解析 (トランスクリプトーム) です。
トランスクリプトームでは、食品による細胞や組織における遺伝子発現の変動を網羅的に解析し、その動きから機能性を見出します。
ニュートリゲノミクスでは、トランスクリプトームのほかにも、タンパク質発現解析 (プロテオーム)、代謝物解析 (メタボローム) を組み合わせることによって、分子レベルの網羅的な機能性の解析を実現します。
ニュートリゲノミクスのこれから
ニュートリゲノミクスは、現在までにバイオマーカーの同定や食品の機能性の理解に活用されており、原先生も食品の機能性を研究するうえで活用しているとのことです。先述した従来の方法と異なり、特定の機能性だけを検証するわけではなく分子の総体的な動きから機能性を見出すためリスクが低く、また、未知の機能性の発見に役立っています。
ニュートリゲノミクス市場は今後どうなっていくのでしょうか。
株式会社グローバルインフォメーションの世界予測によると、ニュートリゲノミクス市場は、2023年に6億918万米ドルと評価され、2030年には18億8,763万米ドルに達すると予測されています。
今後もますます成長していくことが予想できますね。
原先生へのインタビュー記事の全文はこちらからご覧いただけます。
オルトメディコでは、食品素材の新たな機能性や作用機序の探索が可能となる「ニュートリゲノミクス」が食品の機能性評価研究の発展に役立つと確信しています!
ご興味のある方は是非お問い合わせください。
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