オルトメディコスタッフの日々
スタッフブログ
2022.12.12
こんにちは。
この度、2022年11月25~27日に東京国際フォーラムで開催された第41回日本認知症学会にて、「継続的な舌トレーニングによる老人福祉施設入居者(認知症患者)の舌圧を向上させる」というテーマでポスター発表をしてきました。
本発表では、医療法人社団新聖会が口腔ケアを担当しているグループホームにおいて最大舌圧が低い認知症患者を対象に舌トレーニングを実施し、その効果を検証した結果を報告いたしました。
貴重なディスカッションができ、非常に充実したポスター発表を行うことができました。また、弊社のポスター発表の足をお運びいただきまして、誠にありがとうございました。
今回の発表を行った研究概要は以下の通りです。
【研究概要】
<試験デザイン>
非盲検ランダム化並行群間比較
2019年12月~2020年10月の間に実施
検査回数4回(スクリーニング検査時[ベースライン]、介入4・8・12週間後[4w, 8w, 12w])
<対象者>
①医療法人社団新聖会が口腔ケアを担当するグループホームに入居する65歳以上の認知症患者
②研究責任医師が試験の参加に問題ないと判断した者
③スクリーニング検査時の最大舌圧が30 kPa 未満の者
④スクリーニング検査時の最大舌圧が30 kPa 未満の者が実施症例数を超えていた場合は、最大舌圧が相対的に低い者を優先的に選抜
<介入の種類と期間>
[介入群] 口腔ケア+ ペコぱんだによる舌トレーニング
[対照群] 口腔ケア
[介入期間] 12週間
<評価方法>
① 最大舌圧 (JMS舌圧測定器TPM-02 (株式会社ジェイ・エム・エス) を用いて評価)
② 反復唾液嚥下テスト(Repetitive Saliva Swallowing Test; RSST)
③ オーラルディアドコキネシス(Oral diadochokinesis;ODK)
④ 口腔機能評価(口腔機能アセスメントシート)
⑤ Geriatric Oral Health Assessment Index (GOHAI)
<結果>
最大舌圧がペコぱんだの使用により有意に増加すること、ODKにおける介入12週間後の「パ」と「タ」の回数が有意に増加する事が確認されました。これらの結果から、ペコぱんだの使用は認知機能の低下抑制に寄与するものであると考えられました。
本発表の詳細データにつきましては、以下から確認できます。
https://www.orthomedico.jp/wp/wp-content/uploads/14a11ae386fb4f97e14a33cf4b25b66f.pdf
★医療法人社団新聖会HP★
http://www.shinsei-gr.com/academic/index.html
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