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世界遺産の旅 その二~中国・雲崗石窟~

皆様、こんにちは。営業部のリュウです。

ゴールデンウィークのお休みを利用して、3年半ぶりに中国に帰省しました。
去年のGWに訪れた世界遺産「平泉」に続き、今回は中国北部の山西省大同市にある世界遺産「雲崗石窟」に行ってきました。

雲崗石窟は、中国の南北朝時代の北魏が約40年間をかけて造営した皇家石窟寺院です。
第3代太武帝の廃仏の後、第4代文成帝が僧官曇曜の建言で、仏教復興事業として巨大仏像を造ることがのちの大規模建設のきっかけとなっています。

東西1kmにわたり、約51窟の中で、千個以上の仏龕、5万以上の仏像が造られ、20窟が良好な状態で現存しています。

「穏やかな表情をしている第18窟の仏像」
第18窟を含む初期の石窟は「曇曜五窟」と呼ばれ、ガンダーラ美術や古代インドの様式の影響を受けています。

「未完成の第3窟にある巨大石仏」
一方、中期に造られた第3窟は最大の石窟であり、この時期では、中原文化を取り入れつつ、ギリシア様式の唐草文様に代表される西方起源の意匠も凝らされており、最盛期を迎えています。

最初の建造から1500年以上の歳月が経ち、風化がかなり進んでいます。そのため、現在では、様々な保護措置と修復工事が行われています。例えば、一部の石窟内では、撮影禁止となります。

園内に軽食の屋台があり、刀削麵や餄餎麺、麵皮、涼粉などの麵類が販売されています。
山西省は「中国の小麦料理の都」とも呼ばれ、一番有名な刀削麵をはじめ、様々な小麦料理が食べられます。

大同市は、刀削麵発祥の地であり、本場で食べるのはやはり別格です。
味変に自家製ラー油が必須ですね。

雲崗石窟は、北京から西約400 kmで、近隣に同じ世界遺産である「平遥古城」と「五台山」もあります。古代中国の歴史文化や美術、建築などについて、皆様も興味をお持ちでしたら、一度このエリアをお訪ねしてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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